「亜美さんは最期までスマホを持っていました。そのスマホは夢野快児が持ち去り、一度はダムに捨てられたものの、中身は全て無事でした」
スマートフォンの中身を確認した際、紫月は必ずこれは父親に渡さなくてはならないと思ったのだ。スマートフォンを起動し、あるアプリをタップする。それは録音機能アプリだ。亜美が生前、歌を録音するのに使っていたのだろう。
一番新しい録音データは、亜美が亡くなった日付で残っている。それを紫月は再生した。ゼェハァと苦しそうな呼吸音がスマホから響いてくる。
「亜美……!」
義夫が目を見開く。そんな彼に語りかけるように、亜美の声が響いた。
『お父さん、ごめんね。お父さんは私を心配してくれているんだよね……。でも私、夢を諦められない……。歌手になりたい。歌で、みんなを笑顔にしたい。家に帰れたら、もう一度ちゃんと話したいなぁ……。お父さん、大好きだよ。いつもありがとう……』
スマートフォンの中身を確認した際、紫月は必ずこれは父親に渡さなくてはならないと思ったのだ。スマートフォンを起動し、あるアプリをタップする。それは録音機能アプリだ。亜美が生前、歌を録音するのに使っていたのだろう。
一番新しい録音データは、亜美が亡くなった日付で残っている。それを紫月は再生した。ゼェハァと苦しそうな呼吸音がスマホから響いてくる。
「亜美……!」
義夫が目を見開く。そんな彼に語りかけるように、亜美の声が響いた。
『お父さん、ごめんね。お父さんは私を心配してくれているんだよね……。でも私、夢を諦められない……。歌手になりたい。歌で、みんなを笑顔にしたい。家に帰れたら、もう一度ちゃんと話したいなぁ……。お父さん、大好きだよ。いつもありがとう……』


