(ここまでなのか……)
紫月が覚悟をしたその時だった。ゴトッと大きな音が床に響く。千秋が振り返ると、アノニマスが無表情で立っている。華奢な手首を拘束していたはずの手錠は床に転がっていた。
「な、何故手錠が……」
驚く千秋に対し、アノニマスは小馬鹿にするように笑った。そしてヘアピンを千秋に向けて見せ、その手をひらひらと動かす。
「ここが女の子の部屋でよかったよ。ヘアピンが落ちていたからお前が太宰に夢中になっている隙に手錠を外せた」
アノニマスはブラウスの袖を捲り、挑発的に千秋に笑いかける。
「さて。今からは太宰ではなくあたしのお相手を願おうか。叔母さん」
「人を馬鹿にして!!お前のその態度、あいつらにそっくりなのよ!!」
千秋は顔を真っ赤にし、地面を蹴ってアノニマスの方へと飛び掛かる。太宰の喉がヒュッと音を立てた。千秋とアノニマスでは体格差が大きく、千秋は武器を持っている。
(アノニマス……!!逃げろ……!!)
紫月が覚悟をしたその時だった。ゴトッと大きな音が床に響く。千秋が振り返ると、アノニマスが無表情で立っている。華奢な手首を拘束していたはずの手錠は床に転がっていた。
「な、何故手錠が……」
驚く千秋に対し、アノニマスは小馬鹿にするように笑った。そしてヘアピンを千秋に向けて見せ、その手をひらひらと動かす。
「ここが女の子の部屋でよかったよ。ヘアピンが落ちていたからお前が太宰に夢中になっている隙に手錠を外せた」
アノニマスはブラウスの袖を捲り、挑発的に千秋に笑いかける。
「さて。今からは太宰ではなくあたしのお相手を願おうか。叔母さん」
「人を馬鹿にして!!お前のその態度、あいつらにそっくりなのよ!!」
千秋は顔を真っ赤にし、地面を蹴ってアノニマスの方へと飛び掛かる。太宰の喉がヒュッと音を立てた。千秋とアノニマスでは体格差が大きく、千秋は武器を持っている。
(アノニマス……!!逃げろ……!!)


