Anonymous〜この世界にいない君へ〜

レオポルトが初めて大声を上げた。すると、ドアが勢いよく開いて室内に誰かが入って来る。それは真夜だった。その手にはドローンを操作するためのコントローラーがある。

「太宰さん、援護しに来たよ!早く泉先生を助けに行って!」

真夜が大声で言い、背負っていたリュックサックの中から二台目のドローンを取り出す。そのドローンの先にも瓶が取り付けてあった。

「それ!!」

真夜が二台目のドローンを動かす。そして、レオポルトの方に向かって何かを噴射した。今度は真っ白な粉だ。

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

レオポルトの真っ青だった顔が今度は真っ白に染まる。足元に置かれた銃や弾も青と白で彩られていた。今なら勝てるチャンスかもしれない。紫月は銃を握り締めたものの、蓮に手を掴まれて止められる。

「ここは僕と島崎さんに任せてください。太宰さんの役目は泉先生を助けることです」

「僕たちなら大丈夫だから!行って!」