紫月がそう返すと、今度は修二が近付いて来る。「体は大丈夫か?」と体調のことをまた訊かれ、虚弱体質などではないのに何故ここまで心配されるんだと内心呆れながら答える。
「体に問題ありません。それより何か?」
「そうか。横道康成の現場にお前が最初に急行したんだな?」
「急行というか、第一発見者に声をかけられたのがきっかけですが……」
「……あの現場を見て思ったことはあるか?」
修二の言葉に紫月は脳裏にあの現場を思い浮かべる。異質な現場だった。普通の殺人事件ではない。思い出すだけでもまた寒気が走る。
「恐らく、あれはただの殺人事件ではありません。童話殺人事件だと思います」
「だろうね。黒いローブにお菓子、それに焼死体ってことは、ヘンゼルとグレーテルかな」
彰が横から話しかけてきた。紫月は「恐らくそうです」と頷く。ヘンゼルとグレーテルを食べようとしたお菓子の家に住む魔女は、グレーテルによって窯の中へ閉じ込められ、そのまま焼死してしまう。
「体に問題ありません。それより何か?」
「そうか。横道康成の現場にお前が最初に急行したんだな?」
「急行というか、第一発見者に声をかけられたのがきっかけですが……」
「……あの現場を見て思ったことはあるか?」
修二の言葉に紫月は脳裏にあの現場を思い浮かべる。異質な現場だった。普通の殺人事件ではない。思い出すだけでもまた寒気が走る。
「恐らく、あれはただの殺人事件ではありません。童話殺人事件だと思います」
「だろうね。黒いローブにお菓子、それに焼死体ってことは、ヘンゼルとグレーテルかな」
彰が横から話しかけてきた。紫月は「恐らくそうです」と頷く。ヘンゼルとグレーテルを食べようとしたお菓子の家に住む魔女は、グレーテルによって窯の中へ閉じ込められ、そのまま焼死してしまう。


