翌日、紫月は少し緊張を覚えながらスーツに袖を通す。体調は家に帰ってから落ち着き、問題ない。早退をしたことで気まずさはあるものの、事件のことが気になるため、紫月は家を出る。
紫月はスマホを取り出した。昨日の夜、蓮から遺体の身元について送られてきたのだ。遺体は燃やされていたものの、指紋が残っている指があり、警察のデータベースで確認をしたところ、前科があったことからすぐに被害者は特定された。
『横道康成。麻薬密売の常習犯ですね』
蓮は康成の写真やプロフィールなども送ってくれた。痩せ型で実年齢よりも年上に見える。紫月はその写真を見た後、プロフィールを見た。そして昨日から思っていたことを口にする。
「この男、宮崎出身なのか」
宮崎というと、泉翡翠が生まれた場所である。そして男の罪状は薬物関係。紫月は胸のざわつきを覚えた。
「まさかな……」
考えを誤魔化すように、紫月は昨日見た現場を思い返す。昨日の現場よりも悲惨な現場は見てきたはずだった。何故、体調を崩してしまったのだろうか。
紫月はスマホを取り出した。昨日の夜、蓮から遺体の身元について送られてきたのだ。遺体は燃やされていたものの、指紋が残っている指があり、警察のデータベースで確認をしたところ、前科があったことからすぐに被害者は特定された。
『横道康成。麻薬密売の常習犯ですね』
蓮は康成の写真やプロフィールなども送ってくれた。痩せ型で実年齢よりも年上に見える。紫月はその写真を見た後、プロフィールを見た。そして昨日から思っていたことを口にする。
「この男、宮崎出身なのか」
宮崎というと、泉翡翠が生まれた場所である。そして男の罪状は薬物関係。紫月は胸のざわつきを覚えた。
「まさかな……」
考えを誤魔化すように、紫月は昨日見た現場を思い返す。昨日の現場よりも悲惨な現場は見てきたはずだった。何故、体調を崩してしまったのだろうか。


