包丁を取り出し、紫月はケーキの箱を開けた。パティスリーで注文したのはショートケーキのホールではない。甘いものが苦手なアノニマスのため、ほろ苦いチョコレートケーキにした。
「これ、あたしのために買ってくれたのか?」
ホールケーキを見たアノニマスは驚いた様子を見せる。ホワイトチョコレートのプレートには、「誕生日おめでとう アノニマス」と書かれている。その周りには、色とりどりのフルーツが並んでいた。まるで花畑のようである。
「綺麗……」
そう呟くアノニマスの目は、夜空に浮かぶ星のように煌めいて見えた。紫月の胸が高鳴る。
(こんな顔もできるんだな……)
実ることのない恋だけが大きくなっていく。紫月はその想いを消すようにコホンと咳払いを一つした。
「そろそろ切ってもいいか?」
「あっ……ああ!すまない!」
アノニマスは慌ててケーキから離れ、コーヒーの準備を始めた。その間に紫月はケーキに包丁を入れる。切ったケーキを皿に並べてテーブルに運ぶ。アノニマスもコーヒーをマグカップに入れていた。
「これ、あたしのために買ってくれたのか?」
ホールケーキを見たアノニマスは驚いた様子を見せる。ホワイトチョコレートのプレートには、「誕生日おめでとう アノニマス」と書かれている。その周りには、色とりどりのフルーツが並んでいた。まるで花畑のようである。
「綺麗……」
そう呟くアノニマスの目は、夜空に浮かぶ星のように煌めいて見えた。紫月の胸が高鳴る。
(こんな顔もできるんだな……)
実ることのない恋だけが大きくなっていく。紫月はその想いを消すようにコホンと咳払いを一つした。
「そろそろ切ってもいいか?」
「あっ……ああ!すまない!」
アノニマスは慌ててケーキから離れ、コーヒーの準備を始めた。その間に紫月はケーキに包丁を入れる。切ったケーキを皿に並べてテーブルに運ぶ。アノニマスもコーヒーをマグカップに入れていた。


