紫月の頭に修二が浮かんだ。修二は雷の激しい抵抗に遭い、怪我を負ったのではないか。そして、負傷した修二を雷は人質に取って逃亡したのではないか。嫌な想像が頭を巡る。
紫月は廊下に目を落とす。血は床に点々と落ちている。その血を辿っていくことにした。血は階段に続いていた。階段を降りるのではなく、上っていく。紫月は拳銃を取り出し、慎重に上っていく。やがて血はとある扉の前で途切れた。その扉の向こうには、このマンションの屋上がある。
(この先に芥川さんが?)
紫月はゴクリと唾を飲み込んだ。拳銃を持つ手に力が入る。何度か深呼吸を繰り返してから、紫月は勢いよく扉を開けた。
「正宗雷、動くな!!警察だ!!」
しかし、屋上に広がっていた光景を見て紫月は動きを止めた。驚きが胸の中に広がり、理解が追い付かない。
「け、警察……?た、助けてくれ……!」
懇願したのは修二ではなく、雷の方だった。雷の手足からは出血があり、今の止まることなく鮮やかな赤が地面を汚している。雷は涙を目に溜めながら紫月を見ていた。ーーーそして、雷の頭に修二が銃を突き付けている。
紫月は廊下に目を落とす。血は床に点々と落ちている。その血を辿っていくことにした。血は階段に続いていた。階段を降りるのではなく、上っていく。紫月は拳銃を取り出し、慎重に上っていく。やがて血はとある扉の前で途切れた。その扉の向こうには、このマンションの屋上がある。
(この先に芥川さんが?)
紫月はゴクリと唾を飲み込んだ。拳銃を持つ手に力が入る。何度か深呼吸を繰り返してから、紫月は勢いよく扉を開けた。
「正宗雷、動くな!!警察だ!!」
しかし、屋上に広がっていた光景を見て紫月は動きを止めた。驚きが胸の中に広がり、理解が追い付かない。
「け、警察……?た、助けてくれ……!」
懇願したのは修二ではなく、雷の方だった。雷の手足からは出血があり、今の止まることなく鮮やかな赤が地面を汚している。雷は涙を目に溜めながら紫月を見ていた。ーーーそして、雷の頭に修二が銃を突き付けている。


