二人で仲良く眠りについて。
るうが先に起きて私を起こして。
二人で仲良く朝食を済ませて。
るうが片付けをして、私はその背中を見つめる。
今日、るうがアレンデールに帰る。
ハルに薬を届けるために。
「…じゃあ行ってくる。」
「うん。」
王宮の入口まで見送ることにした私は、るうと二人で王宮の門を目指して歩く。
るうがまとめた荷物は、先に王宮外へ少しずつ運んでいたようで近くの宿に預けているらしい。
それを引き取って、改めて荷馬車にしてアレンデールを目指すと言う。
この判断は流石としか言えない。
急に大荷物を抱えたるうが国を出ると、流石に王宮もざわつくだろうから。
「用意周到だねー。」
「誰だと思ってんだよ。」
るうは私が一人で生活する上での注意点をつらつらと喋っているが、あまりに多い注意点にげんなりして。
メイドさんが来ることは決定事項らしく、今日のお昼には部屋に挨拶に来るらしい。
「一人で本でも読みながら快適に過ごしたかったー。」
「基本お前の行動は邪魔してくれるなって伝えてるから大丈夫だ。」
「…もう流石です。」
文句の言いようもないくらいの手回しに、私は笑うことしか出来ない。
そして気付けば王宮の門へ到達。
「大人しく待ってろよ。」
「うん。」
「ハルのことは任せろ。」
「うん。」
るうは最後に私の頭にポンっと手を置いて。
「俺の帰る場所はお前だ。だからハル連れてすぐに戻ってくる。」
「…待ってるね。」
そう言って、用意されていた馬に乗って。
るうは颯爽と走り去る。
まだ、私がるうの宿木みたいだから。
…ちゃんと待ってるよ。
変わり果てた姿になるだろう。
この王宮で。
復讐の舞台となるこの地に、業火の炎を灯して。

