「…おかえりー。」
「また本取りに行ってたのか。」
「うん。」
るうは、何やら荷物も抱えていて。
換金しただけでなく、お買い物もしてきたんだろうと気付く。
「るうほしい物あったー?」
「…いや。」
結局ほしい物が見つけられず、私の服だけ買ってきたのだと言うるう。
「るうって物欲ないよね。」
「考えてみたんだけど、これと言って浮かばなかった。」
「アクセサリーとかさ?ネックレスいつもつけてるじゃん?」
「これはハルにもらったんだ。」
るうが毎日つけてるシンプルなシルバーのネックレスは、なんとハルからの贈り物と。
全然知らなかった!!!
「お前が誕生日にハルにネックレスあげた年があったろ?」
「あー…あったかも?」
「それを今後つけるから、今使ってるのいらねえって言ってくれた。」
「まさかの押し出し。るうもいらなかったらいらないって言いなよ!?それはハルひどいよ!?」
ハルってそうなんだよね。
デリカシーないというか、ガサツというか。
「別に外す機会もなかったし、そのままにしてるだけだ。」
「ごめんよ。私が怒っとくね。」
「別に気にしてねえよ。」
それから、お風呂の支度をしてもらって。ご飯も食べて。あとは寝るだけですが。
本があると読みたくなる性分で。
るうが自分の部屋に戻ったあとも、私は一人で黙々と本を読み続ける。
でも、ふと…人の気配を外から感じて。
窓から中庭を覗くと、レンが夜中にも関わらず薬草と戯れている懐かしい絵。
私は、その姿から思わず目を背ける。
「…逃げてばっかいても仕方ないか。」
明日ちゃんと考えをまとめてから、レンと話をしよう。
そう考えて私は再び本と向き合い、気が付けばそのまま寝落ちしてしまっていました。

