戦に勝利し、帰国した後。



その夜眠りに着いた私が再び目を開ける。





「…う…。痛っ…。」




とてつもない身体の重さと痛みをまず初めに感じた私。




「うー…。」



部屋を見渡しても誰もいない。


誰も…というか、るうがいない。




まだ熱は下がってなさそうで、身体が汗ばんでる気がする。



怠いし痛いけど私はシャワーへ。





寝る前の記憶があまりないので、私は懲りずにまた包帯を全て取っ払う。


後々レンに怒られます。





「…あれ?」



傷の治りが早い気がする。


もう出血箇所はない。ただ痛いのは痛い。




レンの薬って、やっぱりすごいと私は改めて感動するのだった。






「っ…。」



しかし、浴室から出ると途端に眩暈がする。


これだけ身体の回復に時間がかかっているのは、恐らく瞳の色を変えて戦闘に臨んだからだと感覚でなんとなく分かる。




戦う力は得られるが、慣れないための反動もある。



諸刃の剣だな。