(一)この世界ごと愛したい




救えない人だと改めて思いました。



けど、身内の事情にあまり踏み込むのも良くない気がして…というか今はもうめんどくさいので何も言いませんが!!!





「味方同士争う場面もあり、兵たちに辛い戦いをさせてしまったのは私の落ち度です。」


「良い。姫が無事に戻った今、城はおまけのようなものだ。他のことは取るに足らない小事。姫が気を落とすことではない。」




…どこまでも人を不快にさせる王だな。



怪我を隠すために甲冑を着たので、無事だと言われても私は構わない。


けど、城を落とすためにどれほどの兵たち血を流したか想像出来ないものだろうか。出来ないからおまけなんて言えるのか。





「…城のことはクロード将軍に託して参りましたので、早急に王宮の人員を回して統治ください。」


「相分かった。」


「それとノイン軍については将こそ掌を返しましたが、下の兵たちの知る所ではありませんでしたのでクロード将軍に預けております。私の顔に免じて、彼らのことは不問に願います。」




つらつらと、私は言いたいことだけ足早に述べる。


もうこの阿呆王と話す暇があるならさっさと寝たいと言う気持ちの表れです。