(一)この世界ごと愛したい






一先ず、エリクと交わした約束のことを二人に一通り説明した。


不思議そうな顔をしていたが、それはそうだろう。



結婚を辞めさせるだけならば、私にエリクとの結婚を進言させればいい。




それをしないエリクの思惑。


その答えを、私は持ち合わせていない。





「こうなったら、もうレンに暗殺だの刺客だのは向けないだろうから、レンは安心して過ごして大丈夫だよ。」


「…うん。」


「巻き込んでごめんね。とりあえず、るうは私が何とかするからレンは戻ってて大丈夫だよ。」



怒りに囚われているのか、責任を感じて落ち込んでいるのか。


るうは中々顔を上げようとはしない。




そんなるうを、レンも心配しているが故に静かに私の部屋を後にした。