「だから、ごめんって。」


「俺もうやめる。ぜってー送ってやらねえ。今日も二人で行け。俺は一人で行く。」


「それは困るよ。オリビアはルイと行きたいって言ってたし。」


「知らん。俺は困らねえ。」




一人で私の部屋に来てしまったレンに、るうはもうそれはそれはスネ夫君状態。


まあ、これまで頑張って送迎してくれていたのはるうだからね。うん。可哀想ではあるけど、私はいち早く動けるようになって嬉しいし、どっちの味方にもなれないなー。




「あ、るう。朝からごめん。お風呂入るー。」


「…ああ。」




るうがお風呂の準備をしてくれて、私は朝から優雅にリフレッシュタイム。


そして、再びエリクについて考える。



今から三人が出掛けるので、恐らく現れるのはそこからだろう。



だけど、大人しく部屋で待つ筋合いはない。



剣もないし、とりあえずどこかに身を隠して会わないようにしたいんだけど。





…この王宮に隠れられそうな場所なんて、私知らないんだよな。