(一)この世界ごと愛したい






「だからごめんって。」


「もう止める。ぜってえ送ってやらねえ。今日も二人で行け。俺は一人で行く。」


「それは困るよ。オリビアはルイと行きたいって言ってたし。」


「知らん。俺は困らねえ。」



一人で私の部屋に来てしまったレンに、るうはもうそれはそれは拗ねてしまう。


これまで頑張って送迎してくれていたのはるうだからね、うん。可哀想ではあるけど、私はいち早く動けるようになって嬉しいし、どっちの味方にもなれないな。




「あ、るう。朝から悪いけどお風呂入るー。」


「…ああ。」



るうがお風呂の準備をしてくれて、私は朝から優雅にリフレッシュタイム。


そして、再びエリクについて考える。



今から三人が出掛けるので、恐らく現れるのはそこからだろう。



だけど、大人しく部屋で待つ筋合いはない。



剣もないし、とりあえずどこかに身を隠して会わないようにしたいんだけど。




でもこの王宮に隠れられそうな場所なんて、私知らないんだよな。