セザール王は、長期で遠方へ。
あれから食事に誘われることもなく平和だった。
時々、スーザンに会うとまた稽古の催促をされたり、食事に誘われるのをやんわり断ったり。
るうとも相変わらずで。
スーザンに頼まれたら剣の稽古をしたり、書庫に行ったり。
朝から晩まで基本的に一緒に過ごしていた。
レンとは、たまに書庫で偶然会ったりするが、それ以外ではほとんど会わず。
正直会話もあまり交わしていない。
けどたまに窓から中庭を覗くと、草花を丁寧に手入れしている様子が見えたり。
その度に私は周囲を用心深く観察しなければならなくなるので、あまり窓は覗かないようにしているんだけど。
一度目に入ってしまうと、見捨てることもできないので。ついつい窓から確認をしてしまう自分を、意外と優しいなと思ったり。
そんな日々を過ごしている時に、とある人物がセザール王宮に突然現れた。