翌朝。


稽古があるので、まだまだ眠たい私をるうが無理矢理起こした。




「俺出掛けるからな。ちゃんと起こしたんだから、早く着替えて支度しろよ?」


「…んー。」


「王子が迎えに来るんだからな?」


「あー…。」




そうだった。


そんな約束したわ、確かに。



でも眠いものは眠いし。




「じゃあ行ってくるから。」


「…行って、らっしゃい。」




私は眠い目を擦りながら、ドアまでるうを見送った。


鍵をかけ忘れたのに気付かないまま、私は再び眠たい衝動のまま再びベッドに入り込む。






…気付けば再び、夢の中。