(一)この世界ごと愛したい




いつもの定位置。


いつもここに置くのよ。私。




でも、その場所に今はない。




「あれ…最後は、確か…東の連合軍と戦って、シオン将軍と話して…。」



それからるうが来てくれて私は寝た。



その時は?剣持ってた?


え?私どうしたんだったっけ???






「や…ヤバい!!!」



剣がないのは非常事態です!!!


服よりまずい。さすがに丸腰で城を出るのは…あまりにも無防備すぎる。






「戦場に忘れた…?いや、今まで私そんなミスしたことないけど…。でも実際ない…し。」




事実確認が必要です。


大至急るうを探しましょう。



あの時私の側にいたるうなら、何か知ってるかもしれない。






「…街って、どの街だろう。」



でも追放指令が出されてる私が、国を彷徨くのは流石にまずいのか。


どうしようー!!!






「…あら、リン?」



救世主。


ママとアルが散歩に出ていたのか帰って来た。




「ママ!るうどこ行ったの!?」


「ルイならハルと数日前から街に行ってるじゃない。そんなに慌ててどうしたの…?」


「私の剣がないの…。」




ママとアルも驚いて、一緒に探してくれた。


しかし城から発見されることはなく。





「とりあえずもう一回思い出しながら一人で探してみる…。るういつ帰ってくるか知らない?」


「確か今日の夜には戻るんじゃなかったかしら。」


「ありがとー。」


「あ、旅のためのお洋服を買ってきたの!」


「そうなの!?私自分で準備しちゃったよ!?」



一着を無造作に突っ込んだだけですが。


でも、ママが選んだ服って旅行の時を思い出すけど大丈夫だろうか?