家族やるうだけじゃなくて。
信じてくれる人は信じてくれるものだな。今はこの家臣達のそんな気持ちに本当に救われる。
「…バレてたか。」
「ハル様は元々隠し事が得意ではありませんし。ルイ様が姫様を黙って静観されている様子も不自然。唯一黙秘を貫いた王妃様は流石にございます。」
「うるせえ。」
「我々はあなた達を生まれたその時からずっと見守っておりましたからね。無駄に歳だけとってはいません。」
この人達が、今のこの国を作り上げてきたと言っても過言ではないんだ。
年の功には敵わない。
「どういう事情かはまた改めて伺います。ただ、姫様。」
「……。」
「どんな訳があったとしても、誰よりもこの国を思う姫様にとってはさぞ辛かったでしょう。」
「…さっき目一杯泣いたから大丈夫だよ。」
私の分まで、こうして胸を痛めてくれてありがとう。
また強く、この国を守らねばと気合いを入れてもらった気分だ。
「南東の軍もお一人で出陣したと聞いた時は寿命が縮む思いでした。」
「るうが来てくれたから大丈夫。」
「ジャジャ馬娘、怪我はないか?」
「ないない。ジジイその呼び方いい加減やめない?」
「じゃあ少しは大人しくせんか。」
私を案じてハルの脅しにも屈せず、ここに来てくれたこの人たちに。
心からの感謝を伝えたい。
「…私、城を出るよ。今までたくさん良くしてくれてありがとう。」
「姫様…?」
「たくさん迷惑もかけたし、たくさん心配もかけたし。とても姫らしい姫じゃない私を、ここまで支えてくれてありがとう。」
「何を…城を出るなど…。ハル様!ルイ様!お引き止め下さい!!!」
ハルとるうはただ、黙って聞くだけ。
「な、何故…黙っているんです…。セザールからやっとお戻りになられ…ようやく姫様に安寧が訪れようとしているこの時に…。」
「この力がある以上私に安寧はないよ。私がここにいることで、他国の攻撃は止まらない。」
「そんなっ…。我等が命に替えてもお守りします!亡き陛下に代わり必ず!!!」
「…私が、そんなことを望むと思う?」

