「女の人しかいない職場って、私遊女にでもなったらいいの?」
ガシャン、ガシャン。
私の一言に、ハルとるうが同時に揃って手に持っていたカラトリーを落とす。
「…どこで覚えたそんな言葉。」
「前に隊士達が話してたの。遊女って言う女の人がたくさん働いてるすごく楽しいところだって教えてくれたよー。」
「ルイ、どこの隊士か探しとけ。」
「そうだな。お前がやらなくても俺が焼き入れとく。」
女の人しかいなくてもダメなのか。
八方塞がりじゃん!!!
「失礼いたします。」
食事をしつつ、私の仕事について議論しているところへ。
普段は来ない、この国のお偉いさんたちがやって来ました。ジジイもいるじゃん。
「…姫様。」
「おい、食事中だ。改めろ。」
この顔ぶれはパパの代からずっと仕えてくれていて。普段から良く私の面倒を見てくれていた人達。
パルマの一件を確認したいんだろう。
「ハル様お食事中申し訳ございません。ハル様が中々に口を開いて下さいませんので、直接姫様と話をしようと参りました。」
「ああ?」
ハルめ。
何が城内もシナリオ通りだ。
ここに並んだ人達には、きっと私の作戦は通用していないんだと。この真っ直ぐに私を見つめる目を見れば分かる。
「…私に、劇団女優はまだ早かったか。」
「姫様。パルマの件、何かお考えあってのことでしょうがいただけません。ご自身が酷く傷付くだけでしょうに。」
「その気持ちだけ有り難くいただくけど、他言無用でお願いね。あとハルが暴れ出すかもしれないから多少の流言の規制はしてあげてくれるー?」
「御意。」

