こうして子供のように泣く私を、ハルとるうが元気付けてくれて。
泣き止むまでハルはずっと私を抱き締めていてくれて。
二人がいてくれて本当によかったと。
心からそう思えた。
「いくつになってもお前は世話が焼ける。」
「…ずみまぜん。」
泣き止んだ私を、一旦離したハル。
泣き腫らした顔を見てハルとるうが笑うので。私は少しむかついて、顔を洗うことも兼ねてシャワーを浴びることにした。
「…可愛いなあ。」
「ああ。」
「…離したくねえなあ。」
「…そうだな。」
私がシャワーを浴びている間も、二人は部屋で待っていてくれる。
「ケジメつけたわりには未練しかねえようだが?」
「相手が相手だからな。」
「…俺からすれば羨ましいことだ。妹じゃなきゃとっくにモノにしてる。」
「……マジ?」
驚愕のハルのカミングアウトに目を見開くるう。
「…何だよ。」
「いや、え…マジで?」
「相手が相手なんじゃねえのか?」
「…それはそう、だけど。」
るうは珍しく狼狽える。
ハルはそんな狼狽えるるうに溜め息を吐く。
「それくらい、リンが大事だってことだ。」
「…マジで好きなの?」
「安心しろ。そんなんじゃねえ。」
「無駄にビビらせんなよ。」
ハルは遠くを見つめて、るうにも聞こえないほど小さな声で呟く。
「…好きなんて、通り越してんだよ。」

