「…いっ…たー。」
力の反動なのか、身体が内側から焼かれるようにあちこち痛む。それに目もなんか痛い。
「いい加減…大人しく、してほしいな。」
あーもう。
また気持ちが持って行かれそうになる。
失敗なんて許されない。
私の側にるうがいるんだし。
「…リン。」
るうが私に声を掛けるけど、全然返事する余裕なんてないんです。
「旅行、どこに行きたい。」
え、それ今かな。
もっとゆっくり話せる時にじっくり相談して決めたいと思っていますけど。
「国宝もまだもらってねえし。」
お誕生日プレゼントね。
大丈夫だよ。私だってちゃんと覚えてます。
「っ…もうちょ、と。」
待っててくれないかな。
と、るうにそこそこ怒り任せに返事をしたつもりだったけど届いただろうか。
「…あ。」
怒り任せに、力が入ったことが功を奏した。
この膨大な炎の主導権が完全に私だけのものになった…気がする。
「…る、う。」
「あ?」
「ちょ…ヤバい。」
「俺にお前が斬れると思うか?」
いや、今はもう斬らなくていいです。
「…お、収め方が…わかんないっ!」
「はあ?」
「と、とりあえず無理だったらごめん!!!」
もたもたして自分の体力と気力が事切れることを危惧した私は、大急ぎで炎を自分の体内へ入るだけ押し込む。

