「いつまでそうしてんだあ!?」
突然身体に衝撃が走る。
寝起きの私は、何が起こったかすぐに理解できなかったが。
目の前に横たわったるうと、私を抱き抱えるハル。
「…はる…?」
ああ、そうか。
無事に目覚めて、私を迎えに来てくれて。そのまま宿に泊まったんだっけ。
「リン?」
「…夢じゃ、なかった。」
ハルが、いる。
ただそれだけのことが嬉しくて、寝ぼけ眼のまま私もハルを抱きしめ返す。
「ヤバい。可愛すぎて泣ける。」
「いってえな!?一人で泣いてろ!!!」
ハルに吹き飛ばされ、横たわっていたるうが起き上がり二人でまたぎゃあぎゃあと揉める。
「うるせえ、リンに触んな。」
「起こしただけだろ。」
「あれがか!?あんな甘ったるい起こし方があるか!?」
「別にいつものことだ。」
起こし方が気に入らなかったハルは、るうにこれでもかってくらい文句を言う。
私はハルから降りて、一人でのそのそと朝の支度を始めることにした。
「いつも?まさか俺が寝てる間ずっとあんなことやってたのか?」
「まあな。」
「マジで殺す。」
「じゃあ俺リンのコーヒー準備すっから。」
るうはもう相手にすることをやめる。
しかしハルの憤りは治らず。
「表出ろ!!!」
「…どんだけ単細胞だよ。」
もう大刀を片手に、どうやら本気でるうと喧嘩を始める様子。
「はぁ…。」
思わず溜め息が漏れる私。
とりあえず支度を済ませてから仲裁に向かうことにしよう。

