頑張りを無に帰してしまったようで申し訳ない。シャルロッテはしゃがみ込みアッシュと目線を合わせた。アッシュは頭を横に振る。
「ううん、アッシュ、ママの手、好き」
アッシュは恥ずかしそうに言った。
(かわいい……! うちの子すごくかわいいよ……!)
シャルロッテは思わず抱き寄せ、何度も頭を撫でる。ふわふわの耳も、カタルによく似たアッシュグレーの髪も。
「ママ、くすぐったい」
アッシュは耳を撫でられるたびにくすぐったそうに目を細める。しかし、尻尾は嬉しそうに左右に揺れていた。
「だって、アッシュが可愛いんだもんっ」
ぎゅーっと抱きしめると、アッシュはきゃっきゃと楽しそうに笑う。
「ママ、おみみ好き?」
「うん。でも、好きなところはお耳だけじゃないよ」
「どこ?」
「ふわふわの尻尾でしょ? あとくりくりの目。あと、パパにそっくりなこの髪の毛。あとは~」
アッシュは嬉しそうに笑うと、「いっぱい」と笑った。
「だって、ママはアッシュの全部が大好きだもん」
「アッシュも。ママの全部が好き」
「ありがとう。嬉しいな」
(よかった。こんなにたくさん笑ってくれるようになって)
出会ったときのアッシュは誰にも心を開くことができていなかった。
生まれてきたばかりのころ、母親であるクロエに何度も殺されかけたと聞いたことがある。その記憶が残っているのかもしれない。
「ママ、忙しいの?」
「ううん、アッシュ、ママの手、好き」
アッシュは恥ずかしそうに言った。
(かわいい……! うちの子すごくかわいいよ……!)
シャルロッテは思わず抱き寄せ、何度も頭を撫でる。ふわふわの耳も、カタルによく似たアッシュグレーの髪も。
「ママ、くすぐったい」
アッシュは耳を撫でられるたびにくすぐったそうに目を細める。しかし、尻尾は嬉しそうに左右に揺れていた。
「だって、アッシュが可愛いんだもんっ」
ぎゅーっと抱きしめると、アッシュはきゃっきゃと楽しそうに笑う。
「ママ、おみみ好き?」
「うん。でも、好きなところはお耳だけじゃないよ」
「どこ?」
「ふわふわの尻尾でしょ? あとくりくりの目。あと、パパにそっくりなこの髪の毛。あとは~」
アッシュは嬉しそうに笑うと、「いっぱい」と笑った。
「だって、ママはアッシュの全部が大好きだもん」
「アッシュも。ママの全部が好き」
「ありがとう。嬉しいな」
(よかった。こんなにたくさん笑ってくれるようになって)
出会ったときのアッシュは誰にも心を開くことができていなかった。
生まれてきたばかりのころ、母親であるクロエに何度も殺されかけたと聞いたことがある。その記憶が残っているのかもしれない。
「ママ、忙しいの?」



