甘く激しく、暴いて

グイグイと近寄ってきて、ついに壁に背中がついた。

そして、左手首を掴まれる。

「ひゃ……っ」

「ほっそ。簡単に折れそう」


痛くないように、だけどガッチリ掴まれる。

ち、近い………!

ていうか、さっきからなんなの……!?


ターゲットだから親しくなって弱みを握らないといけないのに、こんなことされたらもう関わりたくないよ。


「や……あの、は、離してくださ、い」

「んーー、嫌」


い、嫌って。子供か!

ていうか、いつまでこの体勢!?

特に何かされてるわけじゃないし、大した会話してない。


けど────────凝視されてる。


「本当離し………なぅっ!?」

「はは。なぅって」


私の足と足の間に……涼川 那生の右足が!

そのせいで、完全に足が閉じられない。

強制的に少しだけ足を開かされている状態。

さっきからの謎の行動に、視界が回り始める。


なっ、何これ………。一体どうしてこんなことに。

私はただ、リコーダーを取りに行っただけなのに……。


─────え?


私は……忘れ物をしたから、寮に戻った。

それで、チャイムがなったから急いだら、涼川 那生にぶつかって。

今の、状態。


サァァァっと血の気が引くのを感じた。

そうだ、授業……!

この人にぶつかったせいで忘れてたけど、もう授業始まってるじゃん!

ヤバイ……どうしよう。初めてサボっちゃった。