甘く激しく、暴いて

「ここに、〝ターゲット〟がいるんだ……」


私は今日、国内トップクラスに位置するこの天宮学園に入学する。

ドン、なんて音が聞こえそうなくらい、この天宮学園は大きい。

周りの人がどんどん校門を通り抜けていくのを見て、私も一歩を踏み出そうとする。

その瞬間、頭の中をある言葉が横切った。


『お前は、〝スパイ〟だ。忘れるな、目的を』


シャキ、と背筋が伸びる。

これは、私の〝初任務〟。

失敗はできない。初任務は、これから仕事を任せてもらえるかが関わる、重要なものだ。

もし失敗したら………。

想像するだけで、ぶるりと身体が震える。


大丈夫……失敗しなければいいだけだよ、私。

私は今度こそ、一歩を踏み出した。