愚かだ。



守助のせいというならば、私を身篭ってからも精神を病む兆候はあったはずなのに。



本家の人間には敬語を使え、常に敬いの心を持て。



お前は長谷川家とは違う人間なのだから。



そのような、馬鹿らしい言いつけが身に付いている守助の姿を見た時、おもわず抱きしめていた。