花隠し



「長谷川さん、女の子ですよ?!勘弁してやってください」


「長谷川家に性別は関係無い。お前らはさっさとその女を山へ連れて行け。足を砕いて引き摺ってもいい」



無慈悲な命令に村人は竦みあがった。



実里が絶望に満ちた表情でお父さんを見上げている。



止めないと



「やめて!実里が──っ!」



2発目が顔面に入れられた。


ビシャ!と血が飛ぶ。


視界がぼやけてくる。


思考と体が分離しはじめた。



「まだなにか言い足りないか。菫」

「み、さと、」

「そうか」



激しい衝撃に脳が揺れた。


容赦の無い3発目。


眼球が血で覆われてしまい世界が赤色に染まる。