花隠し



「守助、こんなところでなにしてるの?」


「それはこっちのセリフです。まぁ、来るとは思ってましたが」



意味深なまなざしが向けられた。



私と実里は肩で息をしながら足を止める。



「ごめん守助、私に用があるならあとで聞くから。今すごく急いでるの」


「悲しいなぁ。かわいい弟よりオトモダチのほうが大切ですか?」


「あのね、優先順位ってものがあるの。拗ねてないで理解して」


「嫌です。行かせません」


「もう!なんのつもりなの!」



ここにきてまったくききわけのない弟に頭が痛くなる。



悪いが甘えたを相手にしている時間はない。