実里のお母さんが、どうしてあんなところに? 「お母さん!お母さん!!なにしてるの、早く川から出て!!」 柵から身を乗り出す勢いで実里が叫ぶ。 その目は血走っていた。 「実里!危ないから!」 「うるさい!このままじゃお母さんが死んじゃう!!」 我を忘れたように声を荒げる実里は鬼のようだった。 しかし放っておけばそのまま落ちてしまうほど上半身が宙にはみ出ている。 「実里!」 腰に抱きつき、力のかぎり引っ張った。 その拍子で勢い良く2人でうしろに倒れる。