花隠し




時は経ち、私は高校3年の18歳になった。



あの頃よりずいぶんと成長したが、弟への愛はなにも変わっていない。



「守助!」



縁側に座るその姿に声をかけた。



ゆっくりとこちらに向けられる黒い瞳。



一文字に結ばれていた唇がほんのり緩められる。



「姉さん、おはようございます」



軽く頭を下げた守助の隣に私は当たり前のように腰掛ける。