…ってな、やり取りがあって。
今に至る。
「…僕、どうなるの?打ち首?」
だから、何でそうなる。
何処から出てくる、その発想は。
「君は改めて、イーニシュフェルト魔導学院の生徒として編入学します」
「…分かった」
意外とあっさり受け入れた。
何の驚きもなく。
いや、こいつは元々そういう奴だ。
お前今日から、ルーデュニアの外交官やれ、とか言われたら。
うんやる、って答えそうだもんな。
「まぁ、あなたならそうするだろうと思ってましたが…。この時期に再編入ですか」
確かに、中途半端な時期ではあるよな。
三学期だし。今。
「いっそ来年度新入生にした方が良いのでは?」
「でも、それだと年齢が周りの子と合わなくなっちゃうから。令月君は気にしないだろうけど…」
「…周りは気にしますよね、普通に」
何でこいつだけ年上?浪人?ってなるもんな。
「そもそも令月さん、あなた何歳なんですか?」
「14です。多分」
「多分ってお前」
今は2月だから…今14歳ってことは、二年生?
それとも三年生に当たるのか?
「誕生日いつなの?」
「さぁ。売られたのが3歳だったことは覚えてますけど、誕生日は知らないんです」
…それは困った。
売る側も買う側も、誕生日なんて気にしないだろうからな…。
本人も覚えてないってなると…。
「じゃあ、もういっそ今日が誕生日で良いじゃないですか」
「え、今日?」
ちなみに今日の日付、2月2日。
「ゾロ目で分かりやすいし。今日14歳になったってことで」
「じゃあ、二年生に編入学することになるね」
そうなるな。
「分かった。じゃあ僕、今日14歳になったよ」
お誕生日おめでとう。
雑な誕生日の決め方だが、ないより良いだろう。
という訳で。
令月は今日から、イーニシュフェルト魔導学院の二年生だ。
暗殺専門組織『アメノミコト』の暗殺者、より余程良い。
今に至る。
「…僕、どうなるの?打ち首?」
だから、何でそうなる。
何処から出てくる、その発想は。
「君は改めて、イーニシュフェルト魔導学院の生徒として編入学します」
「…分かった」
意外とあっさり受け入れた。
何の驚きもなく。
いや、こいつは元々そういう奴だ。
お前今日から、ルーデュニアの外交官やれ、とか言われたら。
うんやる、って答えそうだもんな。
「まぁ、あなたならそうするだろうと思ってましたが…。この時期に再編入ですか」
確かに、中途半端な時期ではあるよな。
三学期だし。今。
「いっそ来年度新入生にした方が良いのでは?」
「でも、それだと年齢が周りの子と合わなくなっちゃうから。令月君は気にしないだろうけど…」
「…周りは気にしますよね、普通に」
何でこいつだけ年上?浪人?ってなるもんな。
「そもそも令月さん、あなた何歳なんですか?」
「14です。多分」
「多分ってお前」
今は2月だから…今14歳ってことは、二年生?
それとも三年生に当たるのか?
「誕生日いつなの?」
「さぁ。売られたのが3歳だったことは覚えてますけど、誕生日は知らないんです」
…それは困った。
売る側も買う側も、誕生日なんて気にしないだろうからな…。
本人も覚えてないってなると…。
「じゃあ、もういっそ今日が誕生日で良いじゃないですか」
「え、今日?」
ちなみに今日の日付、2月2日。
「ゾロ目で分かりやすいし。今日14歳になったってことで」
「じゃあ、二年生に編入学することになるね」
そうなるな。
「分かった。じゃあ僕、今日14歳になったよ」
お誕生日おめでとう。
雑な誕生日の決め方だが、ないより良いだろう。
という訳で。
令月は今日から、イーニシュフェルト魔導学院の二年生だ。
暗殺専門組織『アメノミコト』の暗殺者、より余程良い。


