…さて。
改めて。
「相棒、あんな有り様だが」
「あ…あぁ…」
俺は、細切れの肉の塊と化してしまった残骸を指差して、サディアスに言った。
「どうする?俺達相手に、まだ抵抗するか?それとも、降伏するか?」
こう言っちゃ、吐月に失礼だが。
召喚魔を亡くした召喚魔導師は、俺の敵ではない。
こちらは負傷させられたが、ベリクリーデも無傷だし、この程度の怪我で倒れる俺ではない。
二人がかりで、充分倒せる相手だ。
サディアスは、長年の相棒を亡くし、呆然自失としていた。
「あ…あぁ…私…私、どうしたら…」
…駄目だな。
もう、完全に戦意を失っている。
これ以上の戦闘は無意味だ。
俺とて、弱い者いじめはしたくない。
「立てよ。聖魔騎士団に連れてく。悪いようにはしねぇから安心しろ」
俺は、本心からそう言った。
拷問するつもりはないし、国際法に則った扱いをさせる。
俺がそれを保証する。
「立てないの?おんぶしてあげようか?」
呆然自失と座り込んでしまったサディアスに、ベリクリーデが手を差し伸べた。
まぁ、彼女を呆然自失にさせたのは、他ならぬベリクリーデなんだがな。
とりあえずサディアスを、聖魔騎士団に連れていこう…と。
思った、そのとき。
「がふっ」
サディアスの口から、血飛沫が舞った。
改めて。
「相棒、あんな有り様だが」
「あ…あぁ…」
俺は、細切れの肉の塊と化してしまった残骸を指差して、サディアスに言った。
「どうする?俺達相手に、まだ抵抗するか?それとも、降伏するか?」
こう言っちゃ、吐月に失礼だが。
召喚魔を亡くした召喚魔導師は、俺の敵ではない。
こちらは負傷させられたが、ベリクリーデも無傷だし、この程度の怪我で倒れる俺ではない。
二人がかりで、充分倒せる相手だ。
サディアスは、長年の相棒を亡くし、呆然自失としていた。
「あ…あぁ…私…私、どうしたら…」
…駄目だな。
もう、完全に戦意を失っている。
これ以上の戦闘は無意味だ。
俺とて、弱い者いじめはしたくない。
「立てよ。聖魔騎士団に連れてく。悪いようにはしねぇから安心しろ」
俺は、本心からそう言った。
拷問するつもりはないし、国際法に則った扱いをさせる。
俺がそれを保証する。
「立てないの?おんぶしてあげようか?」
呆然自失と座り込んでしまったサディアスに、ベリクリーデが手を差し伸べた。
まぁ、彼女を呆然自失にさせたのは、他ならぬベリクリーデなんだがな。
とりあえずサディアスを、聖魔騎士団に連れていこう…と。
思った、そのとき。
「がふっ」
サディアスの口から、血飛沫が舞った。


