「…結局、何の成果も得られなかったという訳か」
命からがら、イーニシュフェルト魔導学院から脱出し。
「アジト」に戻ってきて、彼らに報告したら、第一声がこれ。
せめて、「よく無事に戻ってきた」くらい言ってくれても良いじゃないか。
イーニシュフェルト魔導学院の、魔導師三人を相手に、逃げてきたんだぞ。
まぁ、食客としてもう一人、魔導師がいたけど。
あれは誤算だった。
折角、上手く行くと思っていたのに。
生徒を人質に取れば、シルナ・エインリーは本性を現す。
そう思ってこその、あの計画だった。
それなのに。
「全て、お前の責任だ」
吐き捨てるように、パーシヴァルが言った。
酷い言われようだ。
まぁ、確かに俺のせいではある。
あいつ、あの村で、あの天音とかいう魔導師。
あいつに、ちゃんととどめを刺しておけば良かった。
いや、放っとけば死ぬと思ってたんだよ。
致命傷を与えたのだから、あとは放置すれば良いと。
そうしたら、ところがどっこい、あいつ、一命を取り留めていたのだ。
とんでもない自己治癒力だ。
前世、ゴキブリだったんじゃないだろうか。
あの傷から生還するとは。
てっきり死んでるものと思っていたから、すっかり忘れていた。
いや、まさか生き返っただけでなく、イーニシュフェルト魔導学院に潜んでいるとは思わないだろう。
向こうも、思っていなかっただろうな。
まさか、仇が同じ屋根の下にいたとは。
お互い気づかない方が良かったな。
お陰で、この様だ。
命からがら、イーニシュフェルト魔導学院から脱出し。
「アジト」に戻ってきて、彼らに報告したら、第一声がこれ。
せめて、「よく無事に戻ってきた」くらい言ってくれても良いじゃないか。
イーニシュフェルト魔導学院の、魔導師三人を相手に、逃げてきたんだぞ。
まぁ、食客としてもう一人、魔導師がいたけど。
あれは誤算だった。
折角、上手く行くと思っていたのに。
生徒を人質に取れば、シルナ・エインリーは本性を現す。
そう思ってこその、あの計画だった。
それなのに。
「全て、お前の責任だ」
吐き捨てるように、パーシヴァルが言った。
酷い言われようだ。
まぁ、確かに俺のせいではある。
あいつ、あの村で、あの天音とかいう魔導師。
あいつに、ちゃんととどめを刺しておけば良かった。
いや、放っとけば死ぬと思ってたんだよ。
致命傷を与えたのだから、あとは放置すれば良いと。
そうしたら、ところがどっこい、あいつ、一命を取り留めていたのだ。
とんでもない自己治癒力だ。
前世、ゴキブリだったんじゃないだろうか。
あの傷から生還するとは。
てっきり死んでるものと思っていたから、すっかり忘れていた。
いや、まさか生き返っただけでなく、イーニシュフェルト魔導学院に潜んでいるとは思わないだろう。
向こうも、思っていなかっただろうな。
まさか、仇が同じ屋根の下にいたとは。
お互い気づかない方が良かったな。
お陰で、この様だ。


