俺とイレース、天音は、事前に聞かされていたから、驚くことはなかった。
しかし、他の面々は。
「捜索組と残留組に分かれる…ですか?」
「そう。二人一組でね」
今回はそれが最善と、シルナは判断した。
「ちなみに、ペアはもう決まってるの?あみだくじ?」
ベリクリーデ。さすがに、あみだくじでペアを決めるのは無理がある。
「もう決まってるよ。今回は、私が決めさせてもらった」
シルナは、苦笑いでベリクリーデに答えた。
「私は誰と組むの?」
「ベリクリーデちゃんは、ジュリス君と組んでもらう」
顔を見合わせる、ジュリスとベリクリーデ。
「成程。俺に面倒見ろと?」
ジュリスは、苦笑しながら言った。
その通りである。
「前に君も言ったでしょう?ベリクリーデちゃんと組めるのは自分だって」
「やれやれ。そんなことまで覚えてるとは…」
「私、嫌なの?嫌われてる?」
きょとん、と首を傾げるベリクリーデ。
いや、そういう意味ではない。
「そうは言ってない。学院長殿直々の依頼だ。まぁ、仲良くやろうぜ」
「うん」
ベリクリーデは、軽く返事をした。
彼女にとっては、ペアの相手が誰でも構わないのだろう。
本人はあまり自覚がないようだが、ベリクリーデは今、非常に危険な立場に置かれている。
何せ、『殺戮の堕天使』一同が狙っているのは、他ならぬベリクリーデなのだから。
そのベリクリーデとペアを組めるのは、非常に熟練した魔導師でなければならない。
この場にいる、アトラス以外の誰もが、熟練した魔導師だ。
でも、ベリクリーデの身に何かあったとき、冷静に、堅実に立ち回れるのは。
また、万一戦うことになったとき、互いの相性補完の為にも。
ベリクリーデの相棒が務まるのは、ジュリスだけなのだ。
故に、まずはベリクリーデとジュリスが組む。
「私達、どっち組なの?残るの?それとも探しに行くの?」
相変わらず、あまり危機感のないベリクリーデ。
そんな彼女を、早速相棒となったジュリスが諌めた。
「おいおい。お前、自分が狙われてるの分かってるか?」
「うん」
「だったら、お前がノコノコ出歩く訳にはいかないだろ。言うまでもなく、俺達は残留組だ」
はい、そうです。
「そっか。分かった」
素直に、こくりと頷くベリクリーデ。
見ての通り、若干天然入ってるベリクリーデだが。
ジュリスが相棒なら、上手く操縦してくれるだろう。
しかし、他の面々は。
「捜索組と残留組に分かれる…ですか?」
「そう。二人一組でね」
今回はそれが最善と、シルナは判断した。
「ちなみに、ペアはもう決まってるの?あみだくじ?」
ベリクリーデ。さすがに、あみだくじでペアを決めるのは無理がある。
「もう決まってるよ。今回は、私が決めさせてもらった」
シルナは、苦笑いでベリクリーデに答えた。
「私は誰と組むの?」
「ベリクリーデちゃんは、ジュリス君と組んでもらう」
顔を見合わせる、ジュリスとベリクリーデ。
「成程。俺に面倒見ろと?」
ジュリスは、苦笑しながら言った。
その通りである。
「前に君も言ったでしょう?ベリクリーデちゃんと組めるのは自分だって」
「やれやれ。そんなことまで覚えてるとは…」
「私、嫌なの?嫌われてる?」
きょとん、と首を傾げるベリクリーデ。
いや、そういう意味ではない。
「そうは言ってない。学院長殿直々の依頼だ。まぁ、仲良くやろうぜ」
「うん」
ベリクリーデは、軽く返事をした。
彼女にとっては、ペアの相手が誰でも構わないのだろう。
本人はあまり自覚がないようだが、ベリクリーデは今、非常に危険な立場に置かれている。
何せ、『殺戮の堕天使』一同が狙っているのは、他ならぬベリクリーデなのだから。
そのベリクリーデとペアを組めるのは、非常に熟練した魔導師でなければならない。
この場にいる、アトラス以外の誰もが、熟練した魔導師だ。
でも、ベリクリーデの身に何かあったとき、冷静に、堅実に立ち回れるのは。
また、万一戦うことになったとき、互いの相性補完の為にも。
ベリクリーデの相棒が務まるのは、ジュリスだけなのだ。
故に、まずはベリクリーデとジュリスが組む。
「私達、どっち組なの?残るの?それとも探しに行くの?」
相変わらず、あまり危機感のないベリクリーデ。
そんな彼女を、早速相棒となったジュリスが諌めた。
「おいおい。お前、自分が狙われてるの分かってるか?」
「うん」
「だったら、お前がノコノコ出歩く訳にはいかないだろ。言うまでもなく、俺達は残留組だ」
はい、そうです。
「そっか。分かった」
素直に、こくりと頷くベリクリーデ。
見ての通り、若干天然入ってるベリクリーデだが。
ジュリスが相棒なら、上手く操縦してくれるだろう。


