その名は、イレース・クローリア。
イーニシュフェルト魔導学院の、唯一の女性教員である。
「えっ、イレースちゃん、行ってくれるの?」
「別に構いませんよ。ラミッドフルス魔導学院にいた頃は、毎年私が参加してましたし」
あぁ、成程。
今年こそ、所属する学院は違うものの。
例の委員会とやらには、毎年行っていたのか。
ならば、安心して任せられる。
むしろこういう場面では、イレースに任せた方が良い。
シルナだったら、生徒を甘やかす意見しか言わないだろうからな。
イーニシュフェルトは元々、(シルナのせいで)校則だの規律だのには、ちょっと優し過ぎる。
ちょっとは厳しくなるくらいで、丁度良い。
そこにイレースは適役だ。
毎年会議に参加して、勝手も分かってるし。
何しろ、この性格だ。
シルナのように、甘ったれたことばかり言わない。
「良かった!じゃあ、じゃあイレースちゃん、お願いして良い?」
「分かりました。委員会の方には、私が顔を出しましょう。…その代わり」
…その代わり?
「…私がいない間、業務をサボらないこと。良いですね?」
「…ふぁい…」
びっくびくのシルナ。
気の毒な。
帰ってきたとき、もしシルナがだらーん、としていたら。
今度こそ、シルナは黒焦げだな。
イーニシュフェルト魔導学院の、唯一の女性教員である。
「えっ、イレースちゃん、行ってくれるの?」
「別に構いませんよ。ラミッドフルス魔導学院にいた頃は、毎年私が参加してましたし」
あぁ、成程。
今年こそ、所属する学院は違うものの。
例の委員会とやらには、毎年行っていたのか。
ならば、安心して任せられる。
むしろこういう場面では、イレースに任せた方が良い。
シルナだったら、生徒を甘やかす意見しか言わないだろうからな。
イーニシュフェルトは元々、(シルナのせいで)校則だの規律だのには、ちょっと優し過ぎる。
ちょっとは厳しくなるくらいで、丁度良い。
そこにイレースは適役だ。
毎年会議に参加して、勝手も分かってるし。
何しろ、この性格だ。
シルナのように、甘ったれたことばかり言わない。
「良かった!じゃあ、じゃあイレースちゃん、お願いして良い?」
「分かりました。委員会の方には、私が顔を出しましょう。…その代わり」
…その代わり?
「…私がいない間、業務をサボらないこと。良いですね?」
「…ふぁい…」
びっくびくのシルナ。
気の毒な。
帰ってきたとき、もしシルナがだらーん、としていたら。
今度こそ、シルナは黒焦げだな。


