悪事通報アプリ

「仮に失敗したとしても、無視されるだけだよね? それならやってみたいと思わない?」

花乃にそう言われると好奇心が湧き上がってくる。

あの4人はただでさえぎくしゃくしてきているから、それを加速させることだってできるかもしれないし。

「わかった。それなら晴希に押し付けてみる」
選んだことに深い理由はない。

ただ、昨日晴希のせいでこけてしまったことが蘇ってきたからだった。

私は『悪事を回避しますか?』という文字をタップして、晴希を選んだのだった。