「本当に無理だよ。できない」
後退りしたときに足に背の高い草が絡みついて後方に倒れ込んでしまった。
尻もちをついてお尻がじっとりと冷たくなる。
朝露に濡れた草のせいで地面も柔らかくなっているみたいだ。
「夢奈、大丈夫?」
花乃が慌てて手を差し出してくれるので、それを掴んでどうにか立ち上がった。
スカートを確認してみるとやっぱりドロで汚れてしまった。
登校前なのに、最悪だ。
「万引くらいでそんなにビビってどうすんの?」
蒼がケラケラ笑いながら私を見てくる。
私はなにも言い返せず、ハンタチでスカートの汚れをぬぐった。
「仕方ねぇな。登校前にやってこいって言われてたのに、これじゃ無理そうだな。代わりにお前がやれよ」
晴希の視線が蒼へ向かった。
笑っていた蒼の顔からスッと笑みが消えて「はぁ?」と、怪訝そうな顔つきに変わった。
「こいつの代わりに万引してこいよ」
そう言いながらも晴希自身が驚いたように目を丸くし、自分の口元に手を当てている。
きっと、そんなことが言いたいわけじゃないんだろう。
後退りしたときに足に背の高い草が絡みついて後方に倒れ込んでしまった。
尻もちをついてお尻がじっとりと冷たくなる。
朝露に濡れた草のせいで地面も柔らかくなっているみたいだ。
「夢奈、大丈夫?」
花乃が慌てて手を差し出してくれるので、それを掴んでどうにか立ち上がった。
スカートを確認してみるとやっぱりドロで汚れてしまった。
登校前なのに、最悪だ。
「万引くらいでそんなにビビってどうすんの?」
蒼がケラケラ笑いながら私を見てくる。
私はなにも言い返せず、ハンタチでスカートの汚れをぬぐった。
「仕方ねぇな。登校前にやってこいって言われてたのに、これじゃ無理そうだな。代わりにお前がやれよ」
晴希の視線が蒼へ向かった。
笑っていた蒼の顔からスッと笑みが消えて「はぁ?」と、怪訝そうな顔つきに変わった。
「こいつの代わりに万引してこいよ」
そう言いながらも晴希自身が驚いたように目を丸くし、自分の口元に手を当てている。
きっと、そんなことが言いたいわけじゃないんだろう。



