「この悪事は誰かに押し付けることができるんだよね? それで、夢奈は回避することができる」
「う、うん。でも……」
気は乗らなかった。
ここに書かれていることが適当なことでも、それを誰かに押し付けるなんてできるとは思えない。
「誰にする?」
グイッと顔を寄せて質問されて、答えに詰まった。
誰にも押し付けない。
このアプリはすぐに消去して、もう二度とダウンロードはしない。
そう言えばよかったのに、それも言えなかった。
もしも今日美羽から薬品をかけられることがあったら?
そう考えるとスマホを持つ手の平がジットリと汗に滲んできた。
信じていないはずなのに、今日の時間割に科学の授業があったことを思い出してしまう。
「ほら、ここをタップして」
花乃に言われてスマホに視線を戻すと、『悪事を回避しますか?』という文字が目に飛び込んできた。
これをタップすれば私に悪いことが降り掛かってこないんだろうか?
「う、うん。でも……」
気は乗らなかった。
ここに書かれていることが適当なことでも、それを誰かに押し付けるなんてできるとは思えない。
「誰にする?」
グイッと顔を寄せて質問されて、答えに詰まった。
誰にも押し付けない。
このアプリはすぐに消去して、もう二度とダウンロードはしない。
そう言えばよかったのに、それも言えなかった。
もしも今日美羽から薬品をかけられることがあったら?
そう考えるとスマホを持つ手の平がジットリと汗に滲んできた。
信じていないはずなのに、今日の時間割に科学の授業があったことを思い出してしまう。
「ほら、ここをタップして」
花乃に言われてスマホに視線を戻すと、『悪事を回避しますか?』という文字が目に飛び込んできた。
これをタップすれば私に悪いことが降り掛かってこないんだろうか?



