花乃に言われて私が画面に出ている『今日の悪事』という文字をタップした。
今日これから起こる出来事なんてわかるはずがない。
きっと適当なことが書かれているだけに違いない。
そう、思ったのだけれど……。
『美羽に薬品をかけられる』
浮かんできた赤い文字を見て私は絶句してしまった。
それは自分が想像していたのとは全く違うものだったから。
せいぜい、どこかでこけるとか、階段から足を踏み外すとか、誰もが経験するような出来事が書かれているのだと思っていた。
だけどそこには美羽の名前まで出てきている。
「すごい! 本当に教えてくれるんだ」
隣で花乃が興奮した声を上げる。
その隣で、私は自分の背中に冷や汗が流れていくのを感じていた。
なにか、とても恐ろしいものを手にしてしまったような気がする。
このアプリは使うべきじゃない。
そんな警報音が頭の中で鳴り響いている。
今日これから起こる出来事なんてわかるはずがない。
きっと適当なことが書かれているだけに違いない。
そう、思ったのだけれど……。
『美羽に薬品をかけられる』
浮かんできた赤い文字を見て私は絶句してしまった。
それは自分が想像していたのとは全く違うものだったから。
せいぜい、どこかでこけるとか、階段から足を踏み外すとか、誰もが経験するような出来事が書かれているのだと思っていた。
だけどそこには美羽の名前まで出てきている。
「すごい! 本当に教えてくれるんだ」
隣で花乃が興奮した声を上げる。
その隣で、私は自分の背中に冷や汗が流れていくのを感じていた。
なにか、とても恐ろしいものを手にしてしまったような気がする。
このアプリは使うべきじゃない。
そんな警報音が頭の中で鳴り響いている。



