☆☆☆
この日も1日とても楽しかった。
クラスメートたちはほとんどみんな私と花乃の腰巾着だし、美羽はいいパシリになってくれている。
そして蒼が交通事故に遭ったというニュースが入ってきたのは午後からのことだった。
5時間目の授業が終わって大あくびをしていたとき、花乃が慌てた様子でやってきた。
「さっき職員室の前を通ったら先生たちの声が聞こえてきたの。蒼が病院の近くで事故に遭ったって」
「うそ」
私は目を丸くして聞き返す。
「本当だよ。蒼はまだ入院中だったみたいで、リハビリをかねて1人で外出したときに車に跳ねられたんだって」
入院中にまた大怪我をするなんてついてない。
そう思うと同時にプッと吹き出してしまった。
「事故に遭ったのが病院の近くで良かったじゃん! すぐに診察してもらえて!」
大声でそう言って大笑いすると、他のクラスメートたちもつられて笑いだす。
事故というニュースをきいて辛そうな表情を浮かべていた子まで、すぐにおかしそうに笑い始めた。
ただひとり、美羽だけは耳にイヤホンをつけてうつむいたままだ。
あのイヤホンからは本当に音楽が流れているんだろうか。
この日も1日とても楽しかった。
クラスメートたちはほとんどみんな私と花乃の腰巾着だし、美羽はいいパシリになってくれている。
そして蒼が交通事故に遭ったというニュースが入ってきたのは午後からのことだった。
5時間目の授業が終わって大あくびをしていたとき、花乃が慌てた様子でやってきた。
「さっき職員室の前を通ったら先生たちの声が聞こえてきたの。蒼が病院の近くで事故に遭ったって」
「うそ」
私は目を丸くして聞き返す。
「本当だよ。蒼はまだ入院中だったみたいで、リハビリをかねて1人で外出したときに車に跳ねられたんだって」
入院中にまた大怪我をするなんてついてない。
そう思うと同時にプッと吹き出してしまった。
「事故に遭ったのが病院の近くで良かったじゃん! すぐに診察してもらえて!」
大声でそう言って大笑いすると、他のクラスメートたちもつられて笑いだす。
事故というニュースをきいて辛そうな表情を浮かべていた子まで、すぐにおかしそうに笑い始めた。
ただひとり、美羽だけは耳にイヤホンをつけてうつむいたままだ。
あのイヤホンからは本当に音楽が流れているんだろうか。



