悪事通報アプリ

☆☆☆

もう私達に怖いものなんてなかった。
教室内から驚異は消え去り、残ったのは……。

「夢奈ちゃん、花乃ちゃん、今日一緒にお昼食べない?」
クラスの女子たちが私と花乃に近づいてそう声をかけてくる。

「そっちは昨日も一緒に食べてたじゃん。今日はウチらと一緒に食べようよ!」
何組かのグループが必死になって私達に声をかけるようになった。

美羽たちを追い払った私の花乃の存在は、気がつけばクラスカーストトップへと上り詰めていたのだ。

そんな気は全然なかったのだけれど、トップにいた美羽を引きずり下ろしたことで自然といういう図式が生まれていた。

「そうだなぁ。じゃあ今日はユカちゃんたちと一緒に食べようかな」
私が言うと本気で喜ぶ子と、本気で悔しがる子がいる。

その様子を見ていることも楽しかった。
みんな一時期はイジメを見てみぬふりしていたくせにと、腹の中では思うけれど。

私はみんなへ向けて笑顔で答える。
これから先もずっと変わらないクラスカーストトップに君臨し続けるために。