悪事通報アプリ

☆☆☆

心臓がドクドクを音を立てて、花乃と会話していてもほとんどその内容が頭に入ってこなかった。

花乃の方も色々話をしているものの、心ここにあらずといった様子で頻繁に教室の入口を確認している。

教室内はいつもと同じ雰囲気で特に変わりなく、美羽と蒼と雄馬の3人もすでに登校してきていた。

そこに晴希の姿はない。
それでも3人は特に気にしている様子もなく、昨日見たテレビについて雑談をしている。

「今朝はもう来ないのかな」
花乃が小声でそう聞いてきた。

私は左右に首をふる。
あのアプリでは悪事を通知してくれるけれど、それがどのタイミングで起きるのかはわからない。

晴希がいつ学校にくるかもわからない状況だ。