血管交換シヨ?

スズはツキくんのことなんらなんだって良かった。

小説に生きて、
もがき、苦しんで、一筋の光を見たり、挫折したりして
小説に死んで、

生きて、死んで、生きて生きて生きて、死んで…。

ツキくんがフラフラとどっちに転んでも
スズがその腕を引っ張り上げてあげるから。

ツキくんはツキくんのままでいい。

時々思い出して
名前を呼んで。

それだけでスズは、スズを取り戻せるから。

だからスズの全部はツキくんにあげる。

「ツキくんが何を選んでも、情けなくてバカみたいでもツキくんのことが好きだよ。スズはどこにもいったりしない。ずっとここに居る。だからツキくんは書いて?苦しくなったらスズが大丈夫にしてあげるから」

ギュッて、スズの背中に回したツキくんの腕の力が強くなる。

ツキくんの香りをゼロ距離で感じて
脳がとろけそう。

バカみたいな二人。

夢で腹が膨れると思っている。

挫折も絶望も
夢や愛が凌駕すると思っている。

誰かを踏み台にして
その尊厳すら踏み躙ったとしても。

それがどんなに最低で極悪だとしても。

スズだけがツキくんを幸せにしてあげられる。
ツキくんの夢を叶える為には
スズの存在がきっと必要不可欠になる。

本気でそう信じていた。

愚かで滑稽でも。

そう信じていたかった。