「あの日ね、しろちゃん…はスズの親友なんだけど。中原くんと一緒のクラスで。お弁当の時、しろちゃんにツキくんと遊ぶことになったって相談したの。どこに誘えばいいか分かんなくて、でもダラダラしてたら夏休みの予定、全部美桜ちゃんとの約束で埋まっちゃうかもしれないでしょ?」
「そんなことはないけど」
「でも不安だったから。その日中に絶対に決めてしまおうって思ってたんだけど。その会話を中原くんが聞いてたみたいなんだよね。それで…自分も美桜ちゃんを誘いたいから協力してくれないかって…」
「ノッたんだ?」
「ごめんなさい…。実際にツキくんと二人で遊んでつまんないって思われたらどうしようとかそういう不安もあったから…利害の一致っていうか…」
「なるほどねぇ。事情は分かったけどさ、」
「はい…」
「けっこうショックだったな」
「ごめっ…」
「楽しみにしてたから」
「……え?」
「スズと遊ぶの。だからスズは違ったのかなーって。でもそれは違ったんだ?スズも楽しみにはしててくれたけど、俺が楽しんでくれなかったらって不安だったから保険かけたかったんだ?」
「そっ…そうです。ほんとは…」
「ほんとは?」
「ツキくんと二人がよかった。でも美桜ちゃんに最低なことしてしまうのも怖かった」
「他の男とくっつけようとしてんのも最低だけどね」
「ッ…」
「じょーだんです。ねぇ、」
「はい」
「抜けよ。二人で」
「えぇっ!?」
「二人で遊び行こうって約束したんだから。約束はちゃんと守ってくださいね」
「そんなことはないけど」
「でも不安だったから。その日中に絶対に決めてしまおうって思ってたんだけど。その会話を中原くんが聞いてたみたいなんだよね。それで…自分も美桜ちゃんを誘いたいから協力してくれないかって…」
「ノッたんだ?」
「ごめんなさい…。実際にツキくんと二人で遊んでつまんないって思われたらどうしようとかそういう不安もあったから…利害の一致っていうか…」
「なるほどねぇ。事情は分かったけどさ、」
「はい…」
「けっこうショックだったな」
「ごめっ…」
「楽しみにしてたから」
「……え?」
「スズと遊ぶの。だからスズは違ったのかなーって。でもそれは違ったんだ?スズも楽しみにはしててくれたけど、俺が楽しんでくれなかったらって不安だったから保険かけたかったんだ?」
「そっ…そうです。ほんとは…」
「ほんとは?」
「ツキくんと二人がよかった。でも美桜ちゃんに最低なことしてしまうのも怖かった」
「他の男とくっつけようとしてんのも最低だけどね」
「ッ…」
「じょーだんです。ねぇ、」
「はい」
「抜けよ。二人で」
「えぇっ!?」
「二人で遊び行こうって約束したんだから。約束はちゃんと守ってくださいね」



