「二人とも随分と仲がいいのね」
「えっ」
「鈴芽ちゃんと中原。案外お似合いなんじゃない?」
「え、いや…ほら中原くんってスズの親友と同じクラスだし。お弁当の時によく会っててそれで…ツキくんっていう共通点もあって、ね?」
中原くんはみんなの影を睨みつけるみたいに俯いて
右足をブラブラと揺らしている。
好きな人に、違う女の子とお似合いだなんて
一番言われたくない言葉だ。
スズがツキくんに言われたわけじゃないのに
スズのこころがズキズキと痛んだ。
「そんなに否定しなくてもいーじゃんね?中原にだって男としてのプライドがあるんだし。ね、新城?」
「美桜ちゃ……」
「そーかな」
「ツキくん?」
「スズと中原はちょっとタイプ違うだろ」
「そーかなぁ?」
「ていうか美桜。本人達が困ってんだから茶化さない!」
「はぁい」
頬をぷくって膨らませた美桜ちゃんを宥めるみたいに
ツキくんは優しく微笑んだ。
中原くんが嫌ってわけじゃなくて
恋心的に、ツキくんが否定してくれてうれしかった。
駅のホームに向かって歩き出したツキくんと美桜ちゃんの背中を追いながら
中原くんに「ごめんね。距離感気をつけるね」って謝ったら
中原くんは「友達だろ。関係ないよ」って口角を上げた。
「えっ」
「鈴芽ちゃんと中原。案外お似合いなんじゃない?」
「え、いや…ほら中原くんってスズの親友と同じクラスだし。お弁当の時によく会っててそれで…ツキくんっていう共通点もあって、ね?」
中原くんはみんなの影を睨みつけるみたいに俯いて
右足をブラブラと揺らしている。
好きな人に、違う女の子とお似合いだなんて
一番言われたくない言葉だ。
スズがツキくんに言われたわけじゃないのに
スズのこころがズキズキと痛んだ。
「そんなに否定しなくてもいーじゃんね?中原にだって男としてのプライドがあるんだし。ね、新城?」
「美桜ちゃ……」
「そーかな」
「ツキくん?」
「スズと中原はちょっとタイプ違うだろ」
「そーかなぁ?」
「ていうか美桜。本人達が困ってんだから茶化さない!」
「はぁい」
頬をぷくって膨らませた美桜ちゃんを宥めるみたいに
ツキくんは優しく微笑んだ。
中原くんが嫌ってわけじゃなくて
恋心的に、ツキくんが否定してくれてうれしかった。
駅のホームに向かって歩き出したツキくんと美桜ちゃんの背中を追いながら
中原くんに「ごめんね。距離感気をつけるね」って謝ったら
中原くんは「友達だろ。関係ないよ」って口角を上げた。



