血管交換シヨ?

「中原くん、おはよー」

「おー、すーちゃん。一番乗り!」

「一番乗りは中原くんでしょ」

「すーちゃんが一番乗りってことにしてくんない?ほら、緊張の反面、張り切りすぎて三十分前には着いてたなんてかっこ悪いだろ?」

「あはは。全部自分で暴露するじゃん」

「すーちゃんだからね。なんでも言えちゃうの」

「スズにはなんの感情もないって証拠ですねぇー?」

「あれ、拗ねちゃったぁ?」

「もう中原くんってほんとバカ!」

「なーにやってんだよ」

言い合っているスズ達の後ろから
ツキくんの声がした。

慌てて振り向いたスズにツキくんはニコッて笑って
「おはよ」って言った。

「お…おはよ」

夏休みに入ってからは
初めて会うツキくん。

まだ二週間くらいしか経っていないのに
なんだかすごく懐かしくて
胸がジンとする。

ツキくんと美桜ちゃんが繋ぎ合っている手には
気づいていないことにした。