そう言ったっきり、
中原くんはこっちこっちってするみたいに手招きしながら
スズより先に歩き出してしまった。
「中原ぁー?」
大好きなはずの美桜ちゃんの声にも無反応。
ツキくんも不思議そうにスズ達のことを視線で見送っていたけれど
一番不思議なのはスズだ。
中原くんとは、間にツキくんを置いて数回しか喋ったことがない。
二人だけで話をするなんて初めてだし
その理由にひとつも心当たりが無い。
中原くんはスズの前をスタスタと歩いて、
昇降口も出て、校舎裏の中庭まで来た。
外に出た瞬間に蝉の音がうるさくて
気持ちまでドッと暑くなってしまった気がする。
自分のつま先を見つめながら
上靴のまま出てきてしまっていることに気がついたけれど
それは中原くんもおんなじだった。
踏んでいるところが短い芝生の上だから
そんなに汚れることはないか、と自分を納得させて
中原くんの顔に視線を移した。
「ごめんね、急に」って中原くんが笑うから
スズもちょっとおどけて「ほんとに」って笑った。
中原くんはこっちこっちってするみたいに手招きしながら
スズより先に歩き出してしまった。
「中原ぁー?」
大好きなはずの美桜ちゃんの声にも無反応。
ツキくんも不思議そうにスズ達のことを視線で見送っていたけれど
一番不思議なのはスズだ。
中原くんとは、間にツキくんを置いて数回しか喋ったことがない。
二人だけで話をするなんて初めてだし
その理由にひとつも心当たりが無い。
中原くんはスズの前をスタスタと歩いて、
昇降口も出て、校舎裏の中庭まで来た。
外に出た瞬間に蝉の音がうるさくて
気持ちまでドッと暑くなってしまった気がする。
自分のつま先を見つめながら
上靴のまま出てきてしまっていることに気がついたけれど
それは中原くんもおんなじだった。
踏んでいるところが短い芝生の上だから
そんなに汚れることはないか、と自分を納得させて
中原くんの顔に視線を移した。
「ごめんね、急に」って中原くんが笑うから
スズもちょっとおどけて「ほんとに」って笑った。



