血管交換シヨ?

強く拳を叩きつけられたマットレスは
低反発に跳ね返して、大きな音を立てることはない。

ツキくんの声だけが悲痛な叫びになって
スズの鼓膜にずっと張り付いているみたいだった。

「分かんないから分かりたいんだよ。ツキくんの夢を教えてくれた。どれだけ大切にしてきたかを知った。ほんのちょっとでも分かった気になっちゃいけない?その先だって教えてよ…。こんな風にダメだって決めつけてしまわない為にスズはここにいるんじゃないの?苦しいなら半分こしようよ。すぐ一人ぼっちになった気になんないでよ」

「小説を大して読みもしない、ましてや書くことなんて絶対にないスズに話して理解できるのかよ」

「じゃあ書けばいい?書いておんなじ苦しみを知れば信用してくれる?」

「簡単に言うなよ!文字を繋げれば″書けた″ってわけじゃないんだよ」