「疲れたんだよ」
「疲れたって…。小説を書くって…傑作を書くってそんな簡単なもんじゃないって誰よりもツキくんが一番分かってるんじゃないの?」
「スズはさぁ。フルマラソン、どれくらい走り切る自信ある?」
「え…フルマラソン…?そんなの一回も…」
「一回も走り切る自信ないって思っててさ。でもなんらかの事情で一回なら頑張ってみようかなって思って、挑戦してみてさ。それで思うような結果が残せなくても、次こそはってモチベーション、持ち続けられると思う?」
「そんなこと…プロじゃないし、たった一回でも死んじゃいそうなのにずっと続けるなんて無理だよ」
「俺だってそうだよ。俺はプロの作家なんかじゃない。AIでもない。夢を持っただけのただの、普通の、非才の人間なんだよ。当たり前に挫折するし心だって簡単に折れる。ただの人間なんだよ」
「挫折…したの?」
「した」
「たったの一回だけ?」
「何回もだよ!いつかきっとって、必ず叶えられるって思えるほど俺は俺を信用できないんだよ」
「ツキくん…全然分かんないよ…。スズにはちゃんと話して?」
「…コンテストに応募したんだ。新人賞。受賞したら書籍化も確約されてた」
「うん…」
「全然。かすりもしなかった」
「だから…なに?」
「え…」
「その一作がダメだったからって一生書かないとか…それじゃあ一番小説をナメてんのはツキくんじゃんか!」
「スズに何が分かんだよっ!」
「疲れたって…。小説を書くって…傑作を書くってそんな簡単なもんじゃないって誰よりもツキくんが一番分かってるんじゃないの?」
「スズはさぁ。フルマラソン、どれくらい走り切る自信ある?」
「え…フルマラソン…?そんなの一回も…」
「一回も走り切る自信ないって思っててさ。でもなんらかの事情で一回なら頑張ってみようかなって思って、挑戦してみてさ。それで思うような結果が残せなくても、次こそはってモチベーション、持ち続けられると思う?」
「そんなこと…プロじゃないし、たった一回でも死んじゃいそうなのにずっと続けるなんて無理だよ」
「俺だってそうだよ。俺はプロの作家なんかじゃない。AIでもない。夢を持っただけのただの、普通の、非才の人間なんだよ。当たり前に挫折するし心だって簡単に折れる。ただの人間なんだよ」
「挫折…したの?」
「した」
「たったの一回だけ?」
「何回もだよ!いつかきっとって、必ず叶えられるって思えるほど俺は俺を信用できないんだよ」
「ツキくん…全然分かんないよ…。スズにはちゃんと話して?」
「…コンテストに応募したんだ。新人賞。受賞したら書籍化も確約されてた」
「うん…」
「全然。かすりもしなかった」
「だから…なに?」
「え…」
「その一作がダメだったからって一生書かないとか…それじゃあ一番小説をナメてんのはツキくんじゃんか!」
「スズに何が分かんだよっ!」



