項垂れる中原くんに笑ってしまいそうになって
慌ててグラスを口元に近づけた。
もう空っぽのグラス。
全員がきれいに飲み干していて、
喫茶店側からしたら、スズ達がここに居座る理由は何もない。
「じゃ、これ以上お馬鹿さん達とお喋りしてるほど暇じゃないから。もう行くね」
「つきみちゃんだって暇人じゃないんだろー?さっさと帰って執筆してくださいよ、先生」
「中原、お前のことは絶対にコロス」
「やった、じゃあ俺もいつかつきみちゃんの小説の材料にしてもらえるってことですか?」
「中原くん、あんまり挑発したら本気で…」
「いいよ、スズ。分かった。お前のことも全部、いつか小説にしよう。俺が必死こいてバカみたいに文字を紡いでる間、お前はバカみたいに恋愛して美桜よりイイ女捕まえてみせろよ」
「ちょっと新城。それ私のこともイジッてるからね」
ふんって鼻を鳴らして、美桜ちゃんは喫茶店を出ていった。
中原、あんたの奢りだからね、って言い捨てていった美桜ちゃんの背中を
中原くんはやっぱり幸せそうな表情で見送った。
美桜ちゃんは「またね」とは言わなかった。
いつまでなのか、
期限があるのかも分からない。
スズ達はしばらく、友達じゃなくなった。
慌ててグラスを口元に近づけた。
もう空っぽのグラス。
全員がきれいに飲み干していて、
喫茶店側からしたら、スズ達がここに居座る理由は何もない。
「じゃ、これ以上お馬鹿さん達とお喋りしてるほど暇じゃないから。もう行くね」
「つきみちゃんだって暇人じゃないんだろー?さっさと帰って執筆してくださいよ、先生」
「中原、お前のことは絶対にコロス」
「やった、じゃあ俺もいつかつきみちゃんの小説の材料にしてもらえるってことですか?」
「中原くん、あんまり挑発したら本気で…」
「いいよ、スズ。分かった。お前のことも全部、いつか小説にしよう。俺が必死こいてバカみたいに文字を紡いでる間、お前はバカみたいに恋愛して美桜よりイイ女捕まえてみせろよ」
「ちょっと新城。それ私のこともイジッてるからね」
ふんって鼻を鳴らして、美桜ちゃんは喫茶店を出ていった。
中原、あんたの奢りだからね、って言い捨てていった美桜ちゃんの背中を
中原くんはやっぱり幸せそうな表情で見送った。
美桜ちゃんは「またね」とは言わなかった。
いつまでなのか、
期限があるのかも分からない。
スズ達はしばらく、友達じゃなくなった。



