血管交換シヨ?

「あのね、私はさ、新城にとって新城の小説を愛せない人間には価値が無いのかなって落ち込んだよ。それとおんなじ。鈴芽ちゃんにとって、小説を書かない新城には価値が無いの?そんなもの無くなったって大丈夫だって言ってあげられるのが本物なんじゃないの?私、本当は気づいてたこともある。新城にもっと私を見てほしかったのは、小説を…夢を失くしてしまっても私の中で新城は眩しいままだよって知ってほしかったからだよ。だって新城が苦しんでることも分かってたから!新城はねぇ!?自分で気づいてる。自分は天才なんかじゃないって!それを鈴芽ちゃんは無理強いすんの?苦しいことを続けろって、自分が好きだから続けろって!?」

「一緒に地獄を生き続けることから逃げたくせに偉そうなこと言わないでよ!美桜ちゃんは結局寂しさのほうが勝っちゃたんでしょ?ツキくんが苦しんでるからって、それでも大丈夫だって言ってあげる覚悟がなかったんでしょ?地獄でも苦しくてもツキくんが望むなら一緒に信じて何が悪いの!」


「鈴芽ちゃんの期待を背負って新城が苦しんでも鈴芽ちゃんは信じ続けるの?」

「当たり前でしょ」

「もういいよって言ってあげることも愛なんじゃないの」